キーホルダーレポート


 

業績について

総合エンターテインメント事業では、既存店舗において、夏季繁忙期や年末年始などの商戦期における客数の伸び悩みなどの影響により、非常に厳しい結果となりました。VRアトラクション常設型のVRエンターテインメント施設「VR PARK TOKYO」においても、相次いでVR店舗を開設し、また新アトラクションの独自開発にも努めましたものの、売上・利益面共に軟調に推移いたしました。結果、セグメント売上高10,539百万円、セグメント利益256百万円の減収減益となりました。

不動産事業におきましては、一戸建分譲部門において、前期開設した千里中央営業所を北大阪支店へ格上げし、営業力を強化したことなどにより、引渡し件数が順調に推移しました。不動産アセット部門においても賃料収入が堅調に推移したことに加え、収益不動産の売却により好調に推移いたしました。結果、セグメント売上高7,329百万円、セグメント利益680百万円の増収増益となりました。

商業施設建築事業では、施工案件において安定した売上を計上することができたほか、得意とする設計・デザイン及び施工案件で海外飲食大手の店舗設計案件を含めた新規案件を獲得することができましたが、大口の施工案件が前年比で減少した影響などにより、セグメント売上高1,448百万円、セグメント利益40百万円の減収減益となりました。

店舗サブリース事業では、業務提携先である株式会社オリーブスパとの取引を中心に事業活動を行いました。結果、セグメント売上高186百万円、セグメント利益33百万円の増収増益となりました。

以上の結果、当期における連結業績は、売上高19,523百万円、営業利益228百万円、経常利益142百万円、親会社株主に帰属する当期純利益1,203百万円の減収増益となりました。

今後の展望

総合エンターテインメント事業におきましては、「株式会社KeyStudio」において、国民的人気番組の放送スタジオであった「新宿アルタ」を活用し、様々なアーティストやアイドル・パフォーマーなどに対して、ライブ・イベントスペースを提供し運営する「ライブ・エンターテインメント事業」を開始しております。

同施設は情報を発信していく重要な“キーとなる場所”と位置づけ、施設名を「KeyStudio」としました。6月9日(土)よりプレオープンの形式で順次公演を開始しており、7月1日(日)(予定)のグランドオープンに向け、着実に準備を進めております。

「株式会社KeyProduction」におきましては、テレビ業界の最前線で活躍するスタッフを抱え、ドキュメンタリーやスポーツのほか、バラエティ番組等、幅広い番組制作の実績を有している株式会社BIGFACEが運営する「テレビ制作事業」を承継する旨の契約を締結し、7月1日からの受入れに向け準備を進めております。

不動産事業につきましては、現在の営業拠点5カ所に加え、新たな営業拠点の開設を検討する一方、用地仕入の拡大や自社施工比率の向上による利益率の改善を図るほか、アパートなど大型の建売事業や不動産に関るソリューション事業などの新しい事業展開を積極的に図ってまいります。

また、商業施設建築事業につきましても、強みである設計デザイン力を活かし、海外案件を含む飲食業界や、ホテル、フィットネスクラブなどの新規業態の開拓を強化してまいります。

なお、当社は、アドアーズの株式譲渡や財務体質の改善を図ったことにより、潤沢なキャッシュを有しております。今後は、M&Aや企業成長に対する投資として有効活用してまいりたいと考えております。また、積極的なM&Aを実現していく上での課題となるのれん等の会計処理への対処から、当社グループにおける「国際財務報告基準(IFRS)」の任意適用を、2019年3月期第1四半期より開始する予定であります。

当社は、上記の取り組みによって2019年3月期の連結業績予想を売上収益100億円、営業利益3億円、当期利益1億円として今期の経営目標としておりますが、新経営体制の下、固定概念にとらわれることなく客観的な視点をもって、様々な豊かさを創造する“魅力的な企業集団”に成長させるべく取り組んでまいりますので、これまでと変わらぬご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

※本51期株主通信における掲載内容は、2018年5月31日時点における情報を元に作成しております。



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