2022年1月1日から2022年6月30日まで
昨今の国内環境では、7月以降の感染拡大はあるものの、アフターコロナ、ウィズコロナに向けた動きが加速しており、様々な社会経済活動への制限や制約を受ける可能性はあるものの、事業環境におきましては、イベント等の大型催事における入場者数の制限緩和、政府から発表されている各種の消費支援策等により、市況環境は改善の方向に向いつつあります。
このような中、1月に経営統合した株式会社UNITED PRODUCTIONSによる収益構造の強化のほか、映像制作において内製していた撮影機材の貸出やポストプロダクションの事業化を目的として株式会社TechCarryが事業を開始いたしました。また、8月より既に事業を開始しておりますが、インターネット広告事業及びインターネットメディア事業に関する権利義務の一部を譲り受けるなど、更なる事業規模の拡大、基盤の強化を図っております。
事業面では総合エンターテインメント事業で、既存アーティストによる新曲のリリースやツアーの開始、大型のライブイベント等を開催したほか、新たな大型アーティストとのマネジメント契約を締結したことに加え、小室哲哉氏プロデュースによる新オリジナル公演を開始するなど、積極的な活動を展開いたしました。映像制作事業につきましても、バラエティ特番からのレギュラー化やドラマ制作に加え、参画した映画製作案件の公開、海外を含めた動画配信プラットフォーム向けの映像制作を行ったほか、広告代理店事業につきましても、前述したM&Aを含めた積極的な展開を図っており、各種案件を着実に積み上げることで売上強化に努めました。
その結果、当第2四半期連結累計期間における業績は、売上収益8,830百万円、営業利益1,303百万円、税引前四半期利益1,503百万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益1,213百万円と、大幅な増収増益を実現いたしました。さらに、上記のような業績動向及び市況環境を勘案し、下記に記載のとおり2022年12月期の通期連結業績予想を大幅上方修正しております。
下期以降の方針でございますが、総合エンターテインメント事業では、乃木坂46が7月から8月末までに「真夏の全国ツアー2022」を15公演開催いたしましたほか、同時期にSKE48も6都市を廻る「SKE48 Summer Zepp Tour 2022」を開催いたしました。また、同グループを牽引してきた「須田亜香里」と「古畑奈和」の両名が、それぞれ予定されている卒業コンサートをもって卒業することを発表しており、新体制に向けて更に積極的な活動を行う予定です。Novelbrightにつきましても、9月から7都市を廻る対バンイベント Novelbright Presents「KICK THE AGE TOUR Vol.2」を予定するなど、第3四半期以降におきましても、引き続き、積極的な活動を予定しております。
映像制作事業では、バラエティ番組では特番制作してきた「イタズラジャーニー(フジテレビ)」と「〜通しか知らない究極の1日〜熱狂!1/365のマニアさん(TBS)」の両番組のレギュラー化が決定しており、10月から放送が開始されます。その他にも特番を引き続き制作していることに加え、ドラマ制作等の案件が通期を通して獲得できておりますので、今後も業況に合わせた社内体制や予算管理体制の更なる強化を図り、収益構造の更なる強化を目指します。
広告代理店事業では、引き続き大手企業の大型広告案件の獲得に注力するほか、デジタル広告事業につきましては、マーケティングから制作ディレクションを含めまして、SNS媒体向けのデジタル動画広告を手掛けることに加え、下記に記載のとおりインターネット広告事業及びインターネットメディア事業に関する事業を開始しております。
当社グループでは、引き続きこれら収益基点の拡大を行いながら、既存事業の基盤強化及び収益体質の改善に努めてまいります。
インターネット広告事業及びインターネットメディア事業
同事業は、株式会社FA Projectにおいて展開しております、デジタル広告分野におけるインターネット広告事業及びインターネットメディア事業に関する事業です。具体的には、企業が商品やサービスを販売する際に行うマーケティング活動の手法の一つである、アフィリエイトと言われる「成果報酬型広告」をメインとする事業であり、収益基盤を早期に構築することに加え、これらアフィリエイト等のインターネット広告の投稿メディアである、YouTube等の動画配信プラットフォーム向けの広告案件を手掛けることにより、TikTokやInstagram、Facebook、LINE広告等、広告媒体としての活用度に拡がりをみせているデジタル広告プラットフォームに対しても、積極的な展開を図っていく事業となります。
上方修正の理由
総合エンターテインメント事業におきましては、乃木坂46に係る周年イベント等におきまして、当初想定を上回る実績で推移していることに加え、SKE48やNovelbrightなどの既存IPコンテンツにおきましても、事業環境の好転に伴った活躍を図れたほか、運営コストに対する意識改革とコントロールが有効に機能しております。広告代理店事業におきましては、既存の広告代理店事業が対計画比で好調に推移しているほか、デジタル広告分野では、上記の事業を開始し事業規模の拡大に寄与することに加え、映像制作事業におきましても、特番からレギュラー化を果たしたバラエティ番組が好調のほか、新規制作案件を獲得したことなどから大幅な増収増益を見込んでおります。
売上収益 | 営業利益 | 親会社の所有者に 帰属する当期利益 |
|
---|---|---|---|
前回発表予想(A) | 16,000 | 850 | 750 |
今回発表予想(B) | 20,000 | 1,500 | 1,300 |
増減額(B-A) | 4,000 | 650 | 550 |
増減率(%) | 25.0% | 76.5% | 73.3% |
(ご参考)前期実績 2021年12月期 |
16,786 | 743 | 461 |
Copyright(c) KeyHolder,Inc. All Rights Reserved.