昨今の国内環境下におきましては、当社グループをご支援いただいております、株主様、ファンの皆さま、そしてお取り引き先様等、全てのステークホルダーに感謝申し上げると共に、当社グループといたしましては、一日でも早く平穏な日常を取り戻せることを切に願いつつ、政府等から示される指針に沿った運営・活動を通して、企業における社会的責任を全うしてまいります。
当期におきましては、国内の状況が収束に向かうであろうとの予測のもと、様々な取り組みを積極的に仕掛けるべく準備を進めてまいりましたが、夏の東京オリンピック開催以降の感染拡大等により、主にエンタメ業界ではイベント開催を含む事業活動につきまして、少なからず影響を受ける状況となりました。
このような中、ノース・リバーやUNITED PRODUCTIONS、ワイゼンラージ等の当社子会社において、収益力の強化、新規事業の創出を目的に、積極的な組織再編（分社化、統合）を行いました。また、ａｌｌｆｕｚにおきましてはアーティスト等のミュージックビデオを制作する映像制作事業を開始したほか、UNITED PRODUCTIONSにおきましても、Ｗｅｂ・ＳＮＳ向け動画広告を安価に供給できる短尺広告動画制作事業を開始するなど、積極的な取り組みを行ってまいりました。
その結果、当連結会計年度の業績は売上収益16,786百万円、営業利益743百万円、税引前利益689百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益461百万円となりました。売上面では国内環境の影響を受けながら対計画比でも堅調に推移したものの、利益面では2020年12月期にノース・リバー株式取得時に伴う負ののれん益2,088百万円を計上しておりましたことで軟調に推移いたしましたが、この特殊要因を省いて考えた場合、前期比大幅な増収・増益となっております。
次期以降に向けましては、まず、総合エンターテインメント事業における、既存アーティストの活動を強化してまいります。当社グループにおける主要コンテンツの「SKE48」は、体制の若返りを加速させ、「カミングフレーバー」など派生グループの育成・開発にも注力・強化しながら「地場に根強いSKE48」として、原点に立ち返る動きを積極的に進めてまいります。「乃木坂46」は、5期生が新たに加わるほか、デビュー10周年の節目に当たり、大型スタジアムにおける周年事業は勿論のこと、国内トップのコンテンツ力の強みを活かし、引き続き高い注目度を集めてまいります。「Novelbright」は、2022年６月に予定している武道館を含めた全国ツアーを成功させた上で、アーティストとして次のステージを目指してまいります。
広告代理店事業につきましては、引き続き大型広告案件の獲得に注力するほか、デジタル広告事業につきましては、マーケティングに基づく効果的なSNS向けデジタル動画広告を手掛けることに加え、これらノウハウや繋がりをグループ内コンテンツも投下するなど、積極的に事業規模の拡大に努めてまいります。
映像制作事業につきましては、昨今の状況下で得た経験を活かし、当社独自のコストコントロールが構築出来ているバラエティ番組制作に事業リソースを集中し、事業収益の底上げを確実に図ってまいります。加えまして、2022年3月よりNetflixにて配信予定のバラエティ番組制作など、映像配信プラットフォームに向けた仕込みにも注力するなど、引き続きこれら収益基点の拡大にも努めてまいります。
当社グループでは引き続きライブ・エンタメの業容拡大を図る一方、今期は既存取引状況の見直し・本社費の圧縮など、コストコントロールにも一層注力することで収益体質の改善を図ってまいります。
事業内容
旅行業、車両事業、自家用自動車管理請負業
同社では、高級ハイヤーからマイクロバスまで、さまざまな自動車を保有し、国内外のアーティスト/コンサートやイベントの移動周り全般をはじめ、各種ツアー企画、イベント宿泊等、エンターテインメントのプロフェッショナルとしてサービスを提供しています。また、車両の運転や整備・点検・sメンテナンスのほか、燃料や消耗品の管理など、送迎車両に関するさまざまな付帯業務を請負業務として対応しております。
事業内容
撮影・照明機材のレンタル及び映像機器の開発、販売等
TVやCM業界、YouTube動画、インターネット生中継、ゲーム実況、e-Sport等のライブ中継・ライブ配信を行うプロの映像制作者向けの機材・設備の管理・レンタル運営事業、及びプロの映像編集技術を提供するポスプロ事業を通して、エンターテインメント業界で働く皆様・企業の成長に繋がる、本当に使えるモノを必要な時だけ使っていただける、ニーズを考えた無駄のないサービスをご提供しております。
