キーホルダーレポート


 

業績について

当社グループの主力事業である総合エンターテインメント事業では、既存ゲーム店舗において、メダルやプライズなどのゲームカテゴリが前年を大きく割り込んでいる事に加え、夏季繁忙期における記録的な天候不順による来客数の伸び悩みや店舗閉店の影響などにより、非常に厳しい結果となりました。また、VR事業における、VRエンターテインメント施設「VR PARK TOKYO」では来場者が順調に進捗したものの、今後の収益の柱としていくべく取り組んでおります、VR機器・ソフトの販売やレンタルに関する事業活動の進捗が、当初想定していた計画から大きく遅れておりセグメント業績に影響を与えております。結果、セグメント売上高5,451百万円、セグメント利益344百万円の減収減益となりました。

当社グループの第2の主力事業である不動産事業におきましては、一戸建分譲部門において、前期10月に千里中央営業所を開設し、営業エリアが拡大したことなどにより、引き渡し件数が堅調に推移いたしました。不動産アセット部門においては、賃料設定の一部見直し等により減収となりました。利益面では、用地の仕入価格の高騰や施工人件費の増加などにより軟調に推移した結果、セグメント売上高3,004百万円、セグメント利益130百万円の増収減益となりました。

商業施設建築事業では、施工案件において安定した売上を計上することができたほか、得意とする設計・デザインおよび施工案件で良質な案件を獲得することにより、利益率は改善いたしました。しかしながら、前期、大口施工案件を取り込んだことにより、セグメント売上高973百万円、セグメント利益47百万円の減収減益となりました。

店舗サブリース事業では、業務提携先である株式会社オリーブスパとの取引において、同社の運営するサロン施設として、5店舗のサブリースを行っております。結果、セグメント売上高93百万円、セグメント利益17百万円の増収増益となりました。

以上の結果、当第2四半期における連結業績は、売上高9,533百万円、営業利益169百万円、経常利益148百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益81百万円の減収減益となりました。

今後の展望

まず、総合エンターテインメント事業におきましては、昨年より渋谷において「VR PARK TOKYO」というVR常設型の施設を開設、運営してまいりましたが、この度、2店舗目となる「VR PARK TOKYO」を、既存店舗であるアドアーズサンシャイン店の3階を全面改装し、12月7日より開設しております。今後は、VR事業における店舗運営のほか、VR機器・ソフトの販売やレンタルを強化し、事業の成長を図ります。そして、将来的には地方都市や、チャンスがあれば海外への展開も視野に入れ事業領域を広げてまいります。

また、アニメプラザやカラオケでのアニメや漫画などとのコラボレーション企画によって培った経験やノウハウ、IPホルダーとのリレーションを活用し、将来的にライブエンターテインメント事業への参入に向けて、積極的に取り組んでまいります。

不動産事業につきましては、用地仕入の拡大や自社施工比率の向上による利益率の改善を図るほか、アパートの建売事業など、新事業の展開を考えております。また、商業施設建築事業につきましても、強みである設計デザイン力を活かし、飲食業界をはじめとする新規業態の開拓を強化してまいります。

店舗サブリース事業につきましては、引き続き、オリーブスパの出店計画に合わせ、本事業を成長させてまいります。最後に、外貨両替事業につきましては、初期投資コストの早期回収を図りつつ、両替所・両替機の新規出店・設置を重ね、事業の拡大を目指してまいります。

なお、M&Aにつきましては、大小様々な案件が持ち込まれており、引き続き、事業規模の拡大及び新事業の創出を図り、積極的に検討を進めてまいります。なお、M&Aをするうえで、「のれん」等の会計基準の扱いが今後課題となることから、当社グループにおける「国際会計基準(IFRS)の導入」の検討を開始致しました。詳細につきましては、ご案内できる時期になりましたら、改めてご案内させていただきたいと思います。

当社は、新体制のもと、固定概念にとらわれることなく客観的な視点をもって、様々な豊かさを創造する“魅力的な企業集団”に成長させるべく取り組んでまいりますので、これまでと変わらぬご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

※本51期中間株主通信における掲載内容は、平成29年11月13日時点における情報を元に作成しております。



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